Fishing Café(フィッシングカフェ) VOL.64

Fishing Café(フィッシングカフェ) VOL.64

開高健の釣りと旅

「漂えど沈まず」名句に潜む開高健の思い

著者 シマノ
ジャンル 書籍 > 趣味・実用
シリーズ Fishing Café
出版年月日 2019/12/11
ISBN 9784863241459
判型・ページ数 A4判
在庫 品切れ・重版未定
640円(税込)


「漂えど沈まず」名句に潜む開高健の思い

無垢なツンドラに吹く、鋭い刃のような風の大地、アラスカ。高温多湿、高密度にさまざまな生物が何層にも重なる、南米・アマゾン。産卵のため沿岸にウミガメが大挙する「中米の楽園」コスタリカ。そして青と緑の2色の大地、モンゴルなど……。

足掛け20年に及ぶ開高健の釣りは、巨魚、怪魚だけのハンティング紀行ではない。その土地の釣りや魚を語りつつも、辺境地の市場や酒場を訪ね、酒や料理を求めて路地裏を彷徨いながらも、一筋の光明を釣り上げてきた。

開高健の「漂えど沈まず」という名句がある。これは、パリ市の紋章に記された言葉だったという。その言葉を見た開高健は、「パリが誕生してから5〜600年の歴史の中で、風にうたれ、波にもまれているにもかかわらず『漂えど沈まず』という一言に見事に要約している」と言及し、「男の本質、旅の本質は、まさにこれだ」と言い切っている。開高健の壮大な釣り旅は、こうした蓄積の上にある。だからこそ、多くの釣り人を奮い立たせたのではないだろうか。



Fishing Caféとは?

2000年創刊の「自然とともに、人とともに釣りを見つめる」をテーマとする釣り専門雑誌(4月、8月、12月の年3回発行)。釣り好きの著名人に密着する巻頭記事、生き物や自然、歴史の視点から釣りをマニアックに掘り下げる特集、高橋幸宏やアーサー・ビナードをはじめとする釣り愛好家による豪華連載など、 充実の誌面です。気ままに集ってお茶でも飲みながら語り合うような、 豊かな釣り人生を見つめる雑誌です。釣りをする人もしない人も、時の流れにまかせてページをめくって…釣りの楽しさと、豊かな時間を発見してください。

お得な定期購読(10%OFF)はこちら
3 ◎巻頭インタビュー ヴァイオリニスト・葉加瀬太郎 父と息子の教科書 BOY'S LIFE
13 ◎特集:「悠々として釣り急いだ」作家・開高健の珠玉の釣り人生

15 ◎両手を縛っても大きい魚を釣って守る
21 ◎釣り、是すべて旅也
27 ◎釣って、料理(つく)って、食べまくった!釣りと食の冒険
31 ◎東京原野で巨匠と冗句・笑句
35 ◎問答無用の究極の釣り談義

39 News of the Fishing Caf'e 常見保彦と日本の釣り

●連載コラム
43 魚食発酵コスモロジー/小泉武夫
45 太公望万歳!/渋沢敬三
47 魚の不思議な生態学/鈴木克美
49 うたぐる釣り人/アーサー・ビナード
51 WATER FRONT GALLERY/村上康成
53 釣人たちの輪舞曲/錦織則政

58 ●釣具、漁具の歴史とその変貌【釣具物語】
63 ●未知との邂逅 高橋幸宏
68 ●フィッシング・カフェ・クラブ Fishing Café CLUB

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