築地

築地

TSUKIJI:The Fish Market at the Center of the World

初めて描かれた築地魚市場の全貌

著者 テオドル・ベスター
和波 雅子
福岡 伸一
ジャンル 書籍
書籍 > 社会・ノンフィクション
書籍 > 福岡伸一の本
出版年月日 2007/01/26
ISBN 9784907818883
判型・ページ数 四六判・650ページ
在庫 在庫あり
4,104円(税込)

2012年をめどに全面移転が計画されている「築地」市場。
明治時代から、東京の台所として人びとの暮らしに寄り添ってきたこの巨大なマーケットは、日本の食料供給源であるだけでなく、「NIPPON」を象徴する重要なキーワードでした。

著者であるテオドル・ベスター氏は、アメリカ人類学の権威。1989年から17年以上にも及ぶ「築地」のフィールドワークを行ない、「築地」から生まれる時間と空間に、日本の社会制度や文化のメカニズム、日本人のアイデンティティやイデオロギーの本質を見出しました。

日本経済の特異性、流通ルートの仕組み、社会組織やその価値観が、「築地」というキーワードから、さまざまな表情をもって次々にあぶりだされてきます。

人類学者の捉えた「築地」は、都市論、また社会論として、あるいは築地市場の楽しいガイドブックとしても読み進むことのできる多面性を備えています。

「築地」という現象の本質が明らかにされる、貴重な一冊です。

第一章 東京の台所
      家族経営の小売店/突如、築地が焦点に/制度、文化、市場
      場所は重要/市場とは?/なぜ築地なのか?/東京における築地
      築地と食文化/築地と食文化/築地と水産業/築地と流通
      バブル、バブル/フィールドワーク/めぐりめぐって振り出しに
第二章 掘られた溝
      周辺の環境/場外市場/場内市場/水際の土地で/せり場
      店舗/女たちの仕事/言葉遊び/引き潮
第三章 埋立地が築地市場に変わるまで
      築地という場所―埋立地から外国人居留地へ
      市場―佃島から築地へ/市場の創設
      日本橋魚河岸/明治維新から関東大震災まで
      築地市場、1923~50年/築地―戦後からバブル後まで
      現在に現れる過去
第四章  生のものと火を通したものと
      料理と実践理性/目の保養/想像の料理/料理の正統性
      聖潔と危険/野生のものと、檻の中のものと/工業化する料理
      グルメ・ブーム/家庭生活と料理/非人間的な感触  
      食事の時間/魚の逆襲/料理という“網”
第五章 見える手
      上流、下流
      市場のカテゴリー/免許の多層構造/取引の領域
      卸業者と上流の統合/統治
      市場による統治―競争する卸業者/市場システムの内と外
      ヒエラルキーによる統治―系列という提携関係
      義理による統治―せり人、情報、そしてもろもろの関係
      下流、業界の買出人
第六章 家族企業
      小規模のビジネス/同窓の絆/結婚と強調関係
      親族関係の法人化/労働者たち/丁稚奉公
      架空の親族関係

第七章 取引の舞台
     せりと取引共同体
     取引のルール
     先取り/リスクと調停
     職業ギルドとカルテル
     東卸/統治、意思決定、分割カルテル
     店舗配置の謎/不動産/配置の公正さ
     くじ運/リベート/リスクの分配/再び着手、また頓挫

第八章 丸
     忍び寄る黄昏/市場の動向/ジャンケン/幕開けの締め

      

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