味覚の学校

味覚の学校

A SCUOLA con GUSTO

世界で初めて明かされる、イタリア式食教育メソッド

著者 プラート味覚教育センター
中野 美季
ジャンル 書籍
書籍 > くらし・健康
出版年月日 2012/01/26
ISBN 9784863240469
判型・ページ数 A5判・176ページ
在庫 在庫あり
2,750円(税込)

スローフード的味覚教育の基礎をつくった食のシンクタンク『プラート味覚教育センター』の手法とエッセンスが、世界で初めて明かされる。

世界の味覚教育学会で注目を集めるイタリア方式。なかでも重要な位置を占めるのが、スローフード協会のメソッドと活動です。その発祥と基礎が、フィレンツェ近郊、トスカーナ地方プラート市の「プラート味覚教育センター」です。

同センターはイタリアで初めて、教育省の認定を受けた、味覚教育教員を養成する“教師のための教師”を有するイタリア味覚教育の雄。本書では20年にわたる経験と活動のエッセンスを余すところなく、抽出しています。まさに食教育に携わる人々、食による未来の変革を考える人々にとってバイブルとなる1冊です。

センターよりごあいさつ

はじめに


第一章 プラート味覚教育センター
  新しい食のメソッドを創出するために/センターの活動

第二章 食としあわせ
  人と食べものの関係/大切な瞬間は誰かと共にする食に彩られている/世界を「味わう」ための感覚器官

第三章 教育のバックボーン̶学校菜園
  拒絶から選択へ/ピエロの訪問
  [コラム]農夫のピエロの登場

第四章 感覚のABC
  五感の初歩訓練
  視覚 目で食べる/カラフルで楽しい実験
  触覚 魔法の箱ゲーム/ピリ辛は口の触覚で感じる
  嗅覚 味の記憶を喚び起こす匂い/匂いはどこからやってくる?
  聴覚 食卓の音
  味覚 5つの基本味の判別/味覚は変化するもの

第五章 教師の養成
  授業の組み立てとメソッド/ある日の基礎コース
  [コラム]モントーリオ村の2日間基礎コース

第六章 父母の養成
  意識と責任感を持ってもらうために
  [コラム]マルコポーロ小学校の“親育て講座”

第七章 生産者との会合
  田園と再びつながる
  [コラム]ガブリエーレ農園で会合

第八章 学校で食べる
  おいしく食べる権利/学校で食べる喜び

第九章 ケーススタディ
  ヴィアレッジョ市 「おいしい学校プロジェクト」
  ~スタートは5つの市立幼稚園/父母へのアンケートを実施して/2年目のテーマは朝食・果物・水/学校菜園と魚/おいしい給食プロジェクト/味のルート
  [コラム]給食委員会、2月のメニューの試食会
  マッサローザ町 「初めのリンゴを摘めプロジェクト」
  ~対象は0~3歳児/食への好奇心がいっぱいの時期に
  プラート市 「菜園を食べようプロジェクト」
  ~生物多様性を守る小さな砦/食べておいしく、見て美しい教育菜園
  [コラム]ブルーニ小学校の学校菜園
  トスカーナ州 行政の役割
  ~イタリアでいちばん、伝統食を守る州/法と補助金制度による推進/プロジェクトのこれから


第十章 食教育の未来
  学習教科として食教育を

あとがき


参考文献


ワークシート
  1.嗜好テスト「どれが好きですか?」 47P
  2.匂いの判定 63P
  3.基本味の判定 69P
  4.テイスティング 73P
  5.おいしい学校のレシピ 97P
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