動的平衡2

動的平衡2

生命は自由になれるのか

各界絶賛の衝撃作から2年 動的な世界はさらに深化する !

著者 福岡 伸一
ジャンル 書籍
書籍 > 福岡伸一の本
出版年月日 2011/12/10
ISBN 9784863240445
判型・ページ数 四六判・256ページ
在庫 在庫あり
1,646円(税込)

生命よ、自由であれ

生命の本質は、自己複製ではなく、絶え間のない流れ、すなわち動的平衡にある。鮮やかに喝破した前著から2年。生物学の新しい潮流エピジェネティクスは、ダーウィン進化論の旧弊を打ち破るか。動物を動物たらしめた必須アミノ酸の意味とは? 美は動的平衡にこそ宿り、遺伝子は生命に対して、自由であれと命じている。さらなる深化を遂げた福岡生命理論の決定版がついに登場。

美は、動的な平衡に宿る
  ── まえがきにかえて


第1章 「自由であれ」という命令
  ── 遺伝子は生命の楽譜にすぎない
  生命体は遺伝子の乗り物か
  働きアリにみる「パレートの法則」
  ホモ・ルーデンスかロボット機械か
  サブシステムは自然選択の対象にならない
  生命の律動こそ音楽の起源
  演奏家それぞれの「変奏曲」
  生命を動かしている遺伝子以外の何か
  遺伝子は音楽における楽譜
  卵環境は子孫に受け継がれる

第2章 なぜ、多様性が必要か
  ── 「分際」を知ることが長持ちの秘訣
  子孫を残せないソメイヨシノ
  植物は不死である
  進化で重要なのは「負ける」こと
  センス・オブ・ワンダーを追いかけて
  なぜ、蝶は頑ななまでに食性を守るか
  動的だからこそ、恒常性が保たれる
  多様性が動的平衡の強靭さを支えている

第3章 植物が動物になった日
  ── 動物の必須アミノ酸は何を意味しているか
  なぜ食べ続けなければならないか
  なぜ、動物が誕生したか
  グルタミン酸においしさを感じる理由
  「うま味」を探り当てた日本人
  地球を支配しているのはトウモロコシ
  アミノ酸の桶の理論
  運動、老化にはBCAAが効果的
  窒素固定のプロセスは細菌が担っていた
  人間は窒素バランスを崩していないか

第4章 時間を止めて何が見えるか
  ── 世界のあらゆる要素は繋がりあっている
  昆虫少年の夢
  日本最大の甲虫ヤンバルテナガコガネ
  ファーブルの言明
  人間は時間を止めようとする
  この世界に因果関係は存在しない

第5章 バイオテクノロジーの恩人たち
  ── 大腸菌の驚くべき遺伝子交換能力
  タンパク質研究の最大の困難さ
  大腸菌が遺伝子組み換え技術を可能に
  大腸菌とヒトの共生
  風土に合ったものを食べる知恵
  大腸菌の驚くべきパワー
  細菌たちのリベンジ ── 腸管出血性大腸菌O104
  遺伝情報の水平的に伝達するプラスミッド

第6章 生命は宇宙からやって来たか
  ── パンスペルミア説の根拠
  地球外生命体の証し
  DNAが先かタンパク質が先か
  チェック博士のRNAワールド
  「生命誕生までに八億年」はあまりにも短い
  パンスペルミア説

第7章 ヒトフェロモンを探して
  ── 異性を惹き付ける物質とその感知器官
  ファーブルが探した誘引物質
  ブーテナントとシェーンハイマー
  なぜ「生理は伝染る」か
  ヒトにもあるフェロモン感知器官
  フェロモン香水を作った人たち

第8章 遺伝は本当に遺伝子の仕業か ?
  ── エピジェネティクスが開く遺伝学の新時代
  トリプレット暗号とは何か
  なぜ、生命の起源は単一だと言えるか
  生物は不変ではなく、動的なものだ
  ダーウィンの予言
  遺伝子以外によっても遺伝現象は生じる
  ヒトとチンパンジーの違い
  遺伝の鍵を握っているマターナルRNA

第9章 木を見て森を見ず
  ── 私たちは錯覚に陥っていないか
  花粉症は、薬では治らない
  生命は水でエントロピーを捨てている
  達成できそうにないCO2削減目標
  排出権取引の胡乱さ
  相関性と因果性は異なる
  生命現象から長持ちするシステムを学ぶ
  常に分解していることの大切さ
  細胞は相互補完的に役割を決める

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