空は、神様に近い分だけ、きっと願いも叶いやすい。
映画のタイトルのイメージから紡ぎ出される美しく切ない短編小説。旅先で出会った人々や風景を見つめながら、大切な日記のように心のゆらぎや情感を綴ったエッセイ。日常生活の中で感じる哀しさや愛しさが重なり合って、世界でたったひとつの物語が生まれる。芸術的な筆致で心の機微を描き出すショートストーリーズ。
●吉田修一(よしだ・しゅういち) 1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年『最後の息子』で文學界新人賞を受賞し、デビュー。2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞、『パーク・ライフ』で芥川賞を受賞。2007年『悪人』で毎日出版文化賞、大佛次郎賞を受賞。 ほか、『横道世之介』『さよなら渓谷』『怒り』など著書多数。ANAグループ機内誌『翼の王国』での短編小説とエッセイの連載をまとめた書籍に『あの空の下で』『空の冒険』『作家と一日』(木楽舎)がある。 |
《プロローグ》 ひと月遅れの日記
《短編小説》
女が階段を上る時/緑の光線/居酒屋/火まつり/オール・アバウト・マイ・マザー/山の音/恋人たちの食卓/ドライ・クリーニング/青の稲妻/赤い橋の下のぬるい水/ほえる犬は噛まない/桜桃の味
《エッセイ》
ラ・ボル、フランス/ニューヨーク、アメリカ/ポプラジカ、ブータン/シンジュク、トウキョウ/ プサン、カンコク/タイペイ、タイワンvカデンリョウハンテン、トウキョウ/ビジュツカン、ニッポン/シンセン、チュウゴク/『悪人』を巡る旅/『悪人』に出会う旅
《短編小説》
女が階段を上る時/緑の光線/居酒屋/火まつり/オール・アバウト・マイ・マザー/山の音/恋人たちの食卓/ドライ・クリーニング/青の稲妻/赤い橋の下のぬるい水/ほえる犬は噛まない/桜桃の味
《エッセイ》
ラ・ボル、フランス/ニューヨーク、アメリカ/ポプラジカ、ブータン/シンジュク、トウキョウ/ プサン、カンコク/タイペイ、タイワンvカデンリョウハンテン、トウキョウ/ビジュツカン、ニッポン/シンセン、チュウゴク/『悪人』を巡る旅/『悪人』に出会う旅